自分の実家からは、三江線の列車が鉄橋を渡る音が聞こえて、その音が時計代わりになっていました。
三江線が全通した昭和50年。当時はまだ中学生だったけど、一人で江津まで全線を往復したのを思い出します。
三江線には思い入れが強いのですが、とうとう最後の日が来てしまいました。
朝、広島の自宅を車で出発して三次へ。
まずは、三次駅でのセレモニーを駅南側の線路脇から見学。


続いて式敷へ移動して、安芸高田市のセレモニーへ。


三次に戻り、最終列車に乗車します。
江津までは時間的に行けないので、浜原で折り返すことにして、三次~浜原の往復乗車券を購入。
三次17:02発の最終江津行きは超満員。


各駅のホームや沿線では、多くの人が列車に向かって旗や手を振ってくれています。
駅前で、地元の方が何かのイベントをしているのも見えました。
手作りの看板も見えて、少し涙が出てきました。





沢谷駅から、おじいさんが一人で乗車してこられました。
次の浜原駅まで一区間だけ乗車して、浜原駅で待っている息子さんの車で帰るそうです。
三江線に乗るのは初めてなんだそうです。
そういえば自分の父は、若い頃は趣味で江の川で鮎漁をしていたので、三江線の列車は飽きるほど眺めていたんだけど、これまで一度も乗ったことがなく、最後に一度乗ってみたいと言ってたけど、結局かないませんでした。
すっかり日が暮れた浜原駅で下車し、対向の19:01発の三次行き最終列車に乗り換えます。



天空の駅、宇都井駅では駅の周辺にイルミネーションが飾られ、列車の到着に合わせて大きな花火が上がりました。(車内混雑のため撮影できず)
こんな時間でも、各駅のホームでは多くの人が手を振っています。
そして、尾関山駅を発車し、終点の三次駅到着の最後の車内放送。
車掌さんの声は緊張している感じでした。
広島方面への乗り換え案内のあと、
「長らくの間、JR三江線をご利用いただきまして、誠にありがとうございました。
本日をもちましてJR三江線の運行を終了させていただきます。
本日まで運行することができましたこと、あらためて感謝申し上げます。
JR三江線のこと、忘れないでください。
最後までご利用いただきましてありがとうございました。」
というアナウンスが終わると、車内では大きな拍手が湧きおこりました。
三次駅には7分遅れで到着。
ホームでは運転士に花束が贈られ、列車が引上げ線に消えていくのを多くの人が見送りました。


「終わったな…」大きく深呼吸をして、広島に帰りました。
